【体験記】バイク・シェアのUXについて考える
皆さん、こんばんは。新しいものは好きだけど、保守的なおかぴーです。
今日は、初めて自転車のシェアリングサービス(以下からはバイクシェア)を使ってみたので、その体験をブログで記載したいと思います。
何故、この体験記を書こうと思ったかというと、そのUXがあまりにもイマイチだったので、あえてここはシェアしておきたいと思ったのが理由です。
決して、デスるわけではなく、これをもし読んでくれたサービス運営者が、少しでもサービスを改善してくれる参考にして貰えばと思って書いてます。
自分もIT系企業に勤めているので、シェアリング・エコノミーの1つのユースケースとしてバイク・シェアは気になっておりました。
ただどちらかというと、あまり儲かるイメージはなく、メルカリも「メルチャリ」というサービスを開始して、速攻で撤退しているので、少なくとも利益が出るまでには相当時間がかかるビジネスなんだろうな、という印象を持っていました。
ちなみに今も別の運営会社が「charichari」とサービス名を変えて運営しているそうですが、詳細は以下の記事に譲ります。
今日は、ビジネスモデルの話は置いて置いて、UXに絞って話をして行きたいと思います。
都内で利用できるバイク・シェアは「ドコモ・バイクシェア」「ハローサイクリング」「ピッパ」「コギコギ」などがあるようです。
サービスの詳細比較は、以下サイトに譲りますので、ご利用時は、是非、一読をおすすめします。
私は業界最大手と思われる「ドコモ・バイクシェア」を利用しました。
選んだ理由は、もともと、家の近くに、ドコモのポートがあった、というだけなんですけど、、、
まあ、それぐらいしか選択理由って無いですよね。やっぱりこのサービスの競争力の源泉って、如何にポート数をドミナント戦略で増やすって、ことなのかな、と思います。
じゃないと効率悪いですしね。
そういう意味ではキャリアが参入してるのもうなづけるんですよね。ビジネスモデル的に、基地局を作るのと一緒なので。。
ってことで、まずはアプリをDLして、会員登録をしました。支払い方法はクレジットカードを選択。
次にアプリから自分の家の近くのポートを選択して、自転車を選択しようとしても、、、、選択できる自転車がない・・・・。
ということで、次に近いポートを発見し、そのポートの自転車を確認すると、、、、ありました。
で、予約しようと思ったのですが、何故か「20分以内に利用しないとキャンセルされます」というメッセージが。
20分以内に到着できる自信が無かった私は、アプリ内での予約を諦め、ポートに直接向かうことに。
ユーザー目線としては、予約してから20分以内みたいなやり方よりは、やっぱり時間指定とかで予約できると嬉しいですよね。
幸いにも私の場合は、2つ目のポートに自転車があったので、アプリから実際にある自転車を選択しようと試みました。
ところが、アプリに登録されている自転車と、リアルにポートに停車している自転車が、一致ないのです・・・
ここで、また混乱、、
ああ、美容室の予約時間が迫っているのにどうしよう・・・と思った瞬間、一台だけ、アプリの識別番号と一致する自転車が。
時間もないので、迷わずその自転車を選択し、目的地の美容室に向かうわけです。
美容室には、予定より5分遅れで到着、ギリギリセーフ?という感じで、自転車の鍵をかけようかな、、と思ったら、イマイチ鍵の掛け方がわからない・・・・
スマホを出して色々調べている内に、時間も刻々とすぎていくので、「きっと大丈夫。今まで盗まれたことないし、、」と思いながら、思い切って鍵をかけずに入店。
ずっと盗まれないだろうか、、、とヒヤヒヤしながら、髪のカットを終えるのでした。
お店を出て、自転車があることを確認して、ホッとして、次の目的地のマッサージに向かう。時間が少しあったので、コンビニでメルカリの出品物を郵送しようとファミマに着く。
ここでまた施錠方法をどうしようか思案していると、実は鍵は普通に手動で、レバーを押せばいいことに気づく。。自分のバカさ加減に少し呆れる。。。
で、鍵をかけたのはいいのですが、ここからがイマイチUXの始まりでした。
コンビニから戻り、鍵の解除方法を調べて、ボタンを押しても、全く自転車が反応してくれず、、、次のマッサージの予定をしていた僕は、慌ててコールセンターに電話。
そこで知った驚愕の事実は・・・・
実は、私が借りた自転車は、ほとんどバッテリーがなく、鍵解除が電動なので、バッテリーが無くなると、鍵の解除ができないのです・・・・。それ最初に言ってよぉ〜って感じですよねぇ・・・
コールセンターに「どうすればいいですか?」と泣きすがる私。
コールセンターはつれない反応。
「バッテリー充電は業者が担当しており、弊社の管理外となっております。」
「じゃあ、どうすればいいんですか???」と私。
コールセンター「充電の事前チェックはお客様の責任になっております。お近くのポートまで運んでもらい、別の充電されている自転車を選んで下さい(淡々)。弊社の方から業者を呼んで運ぶ事も可能ですが、その場合は別途5000円(?)くらいの費用がお客様負担で発生します。」
「まじか・・・・」この対応には、さすがに空いた口が塞がりませんでした。
「じゃあ、ちゃんと分かるように看板とか使い方のところに、事前に充電を確認して下さい、、とか書いておいてくれないと・・・・これじゃ誰もわかりませんよっ・・・」と、訴える自分。
せめて充電されてるかくらい、アプリで確認できたらな、、と思った自分。
※ちなみにハローサイクリングでは、充電有無は確認できるそうです。
コールセンターの人は決して悪くないのだが、、、あまりのツレない対応に、大人気のない対応をとってしまった。
これ以上、罪もないコールセンターの人に訴えても仕方がないので、近くのポートの場所を聞いたら、幸い歩いて10分くらいのところに別のポートが。
でも、そのポートまで移動させるのが、またかなり大変なのです。。。
電動自転車って、結構、重いんですよね・・・マジで。しかも今日は、今年初めてといういうくらいの夏日。
汗だくになりながら、やっとセブンイレブンの駐車場がポートになっている場所に移動完了。
今度は、充電の確認をしっかり怠らず、左ハンドルにある電源ボタンを押して、充電の有無を確認。すると、、すると、どれも「0%」の数値で、バッテリーが無い・・・
結局、一台だけ充電が70%のチャリを発見っ!!!これは嬉しい!
と、思ったのもつかの間、乗ってみると、恐らくメンテナンス不足だろうか。
チェーンのかかりが悪く、漕ぐと5回に一回くらい、ガクっっと、チェーンが引っかかるような感じになってしまい、自転車のメンテナンス不足を露骨に感じることになってしまいました・・・・
だからバッテリーの充電も残っていたのね、、、と変な納得。皆さんも気をつけて下さいね。
私の住んでいるエリアは、坂の多い地域なので、少し力を入れて漕ぐと、ガクッとなってしまい、家の近くのポートに着いた時は、もう疲れまくった感じでした。
結局、料金は、10時から3時まで5時間かりて、合計1600円(5時間✖︎2✖︎100円+50円✖︎2回)くらいでしょうか。
※実際の金額は、カードで請求された後じゃないとわかりませんが。。
これって、やっぱりかなり高いですよね。。。だったら電車使えばよかったって思っちゃいます。電車だと往復で300〜400円くらいなので。。。
もっと言っちゃうと、自分で自転車買っちゃますよね。月に2回使うとして、バイクシェア 使うと3000円。年にすると3000円✖︎12ヶ月=36000円かかります。
3万円以上払えば、電動は無理にしても、そこそこ性能・デザインがいい自転車買えちゃいますからね・・・
個人的な感覚だと、サービス的に3分の1以下にはならないと、使わないかな〜と思います。こういうC向けのサービスって、プライシングって、超重要だと思うのです。
あと、料金もすぐにアプリで確認できるといいですよね。それってテクノロジー的には、そんなに難しくないだろうし、キャリアさんだったらむしろ得意分野でしょ?
ということで、長々と色々書いてしまいましたが、これは決してデスってるわけじゃないです。今後のサービス改善の参考にして欲しいと思ってます。
僕のようなイマイチなUXを二度と、ユーザーさんに経験して欲しくない、と言う強い思いから書いてます。
ポートも近隣にそこそこ充実してて、気軽に利用するニーズはあるかと思います。料金が安くなって、UXが改善されれば、利用はすると思うので。
なのでサービス運営者さんには、頑張って欲しいです。最近は、ahamoのような型破りのサービスも世に送り出しているので、密かに期待してます。
以上、おかぴーでした。